Log 2


席替えをしたら窓側から二番目の席。目当てだった窓側の席には黒髪の美しい女の子。まずまずだった。それにしても。誰だって窓側に座れば外ばかり見るって知っているけどきみは極端すぎない? もっとおれの方を見てもいいのに。まあそれはいいや、一番言いたいことが何かっていうと、こういうこと。
(君の隣を僕の特等席にさせて下さい)


難しいことを言っているわけじゃないと思う。おれの席に他の誰も座らせない、それだけじゃないか。君の席にまで口出しするんじゃないし。もともと誰かに勝手に座られるのは嫌いだっていうこともある。でももし座ってたらどうしよう? ちょっとはわがまま言ってもいいよね、前後も座らせないでとか。
(もしも君が裏切るのなら)


朝席替えしてあっという間に放課後。良い席だと時間が経つのが早い。きみは行っちゃったけど。つやつやの黒髪がいちばんきれいなのはちょうど今くらいの夕日の頃だと思うんだけどな。どうにかしてこの放課後を、おれときみの二人で過ごしてみたい。どうすればいいんだろ? 素直に言ってみようかな。
(静かにこころを紡ぐ)


次の日きみは窓の外を見る前におれを見た。今日もきれいな黒い髪のきみに、昨日のお願いを断られてしまった! 昨日ずっと見てたのも、いやだって怒られた。控えめなきみなのに随分勇気を出したのかな。慣れない非難の声が震えてる。きみの嫌がることがしたくないけど、なんでだろ? もっと聞きたい。
(もっと噛って)


おれが席に誰かがいるたびにきみを見るからだろうか。きみは外しか見なくなっちゃった。本当はお願いなんてどうでもいい。おれが席に居続ければいいだけなんだから。でもそうしない理由に、なんできみは気づかないんだろ? おれは席がとられてる時にきみを見るのが好きなんだ。黒髪だけじゃなくて、
(怯えた顔も好きなんだ)

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いつつまとめてお題を出してくれたので、どうせだからと思ってつなげてかいてみました
ストーカー気味な男子と内気女子

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